あつたの杜整形外科スポーツクリニック

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あつスポ

ブログ

2024.12.15

エピソード#41. 拝啓、スポーツを愛する大人の皆さまへ

皆さん、お元気ですか~😊!(元気があればなんでもできる!💪💪💪)

あつスポ院長です👍。

 

夏の最後の更新以来となりましたブログです(お待たせいたしました! ってあまり待っていないか)

 

毎年、10月に入ると「10月がもう年末だよね~」なんて言ってスタッフと話していたら

本当にあっという間に2024年も終わりに近づこうとしています。(あら大変😅)

 

年末は年末で、改めてご挨拶のブログ更新をしたいと思いますので、

今回は少し、マジメなことを書かせていただきます😎。

 

『拝啓、スポーツを愛する大人の皆さまへ』

という話です。

 

スポーツクリニックの院長をしている私のライフワークは

 

【こどものスポーツの怪我の診療】

 

です。

 

なぜ、こどもなのか🤔。

 

プロスポーツ選手を含め、多くのスポーツ選手と関わらさせていただく中で辿り着いた私の答えです。

 

ここで少しスポーツに関わる大人の皆さま(指導者の方々や選手の保護者の方々含め)に是非

僕の考えをお伝えしたいと思いブログにしました。

 

この内容は実は、講演会でも話す内容ですので、知っている方々もいらっしゃると思います。

 

ただ、どうしても講演会ですと参加できる方が限定されてしまう傾向にあるので、

スポーツの本質とは何か❓🤔

ということを皆さんと一緒に考えたく、書かせていただきます。

 

よくけがをしたお子さんと一緒にご来院される保護者の方との会話でこんな場面があります。

 

「今週末に試合があるのですが、うちの子は(試合に)出れられるでしょうか」

「明日、大切な大会なのです。どうしても出させたいので痛みだけ取ってください」

「コーチから出るように言われているので、何とかしてください」

「この試合に出ないと、レギュラーから外されちゃいます。」

 

 

スポーツ選手の怪我の診療では色々な場面に遭遇します。

 

大学駅伝(箱根)や高校野球(甲子園)で

「けがをしながら完走した!」

「けがを押し切って投げ抜いた!」

 

というエピソードが時として美談としてマスメディアが過去に報じたこともあったと記憶しています。

 

ただ、医学的に正しいのかという判断でいいますとそれは、おすすめできないと思います。

つまりは

「医学的には正しくない派🙅‍♂️」

という事になります。

 

なぜならば、怪我のある状況でのスポーツ継続は、その怪我の状態をさらに悪化させ、

ひいてはその選手の将来の成長や活躍の扉を閉ざす可能性が高くなるという理由からです。

 

スポーツ医学に携わるとその狭間でわれわれも葛藤します😟。

 

私たちスポーツに関わるドクターは指導者のカテゴリーに属します。

 

その中で、私は選手(患者さん)に対して以下の2点を促しています。

 

①自分で考える、

②自分のこと(体調や症状)を言語化する

 

 

よくあるのが、先に述べたように、

本人ではなく、保護者が私の質問に答えてしまうケースや保護者の希望が先行するケースがあります。

 

これらは、診察の中では参考にはしますが、一旦、控えていただくようにします。

 

診察の中で、身体所見を取る中で実際にどの動きで痛みが出るのか、どの肢位が硬く動きにくいのか、姿勢保持はできるのか、

【本人】に質問して診察を進めていきます。

 

そして最後に本人に

『(プレーが)できる感覚はありますか、どうですか』

と聞きます。

 

スポーツの本質は「楽しさ」です。

(なぜか、それがなんとなく忘れ去られている気がします。)

 

そして、スポーツ指導者の本質的なの姿はスポーツを通じて「人を育てる」ことです。

(技術や戦術のみではなく、人としてどうあるべきかの指導こそが必要と考えています)

 

選手本人、こども本人が本当にスポーツを続けたいという思いがあれば、

これからも続くであろう競技のため、最善の選択を自主的にすると思います。

 

「楽しいから、やりたい。もっとやりたいからうまくなりたい。うまくなれば、もっと楽しくなる」

このポジティブな連鎖がスポーツなんだと思います。

 

怪我をしたらどん底です。

でも、良い意味で、そこから良くなることしかないのです。

 

もし仮に、怪我と向き合えていない大人(それが指導や保護者だとして)が選手の周囲にいるのであれば、

選手も怪我に向き合えません。

 

怪我を乗り越えられなければ、今後遭遇するであろう、もっともっと困難な状況(スポーツ選手としての怪我や社会人として生きていく将来の中で)をどのように乗り越えられるのでしょうか。

 

僕は選手の最終的なゴール(目標)をどこに置いているのか、選手そして付き添いの保護者の方に聴くようにしています。

 

例えば、中学生のサッカー選手で高校も大学も、そしてできればプロも目指したい。そんな選手がいたとします。

 

そんな選手には、人間として成長するこの時こそ治療に集中して早く治して復帰しようと勧めます。

その理由は治療を通して

「どうしたら早く治るのか、どうしたらよいプレーができるのか、どうしたらけがをしなくなるのか、そして、どうしたら休んだ分の穴をチームに還元できるのか」

そんなことを自発的に考えるようになることが期待できます。

 

つまり、自己成長に繋がるのです。

 

昨今の「勝利至上主義」はプロの世界での究極の型であって、成長期のスポーツ選手には当てはまらないと思っています。

少し特殊な例になりますが、その選手にとってプレーヤーとして最後の試合になるような場合などのケースは例外として対応します。

 

スポーツやスポーツの怪我を通じて

「人を育てる」

そして

「こどもの成長を応援する」

 

これは、保護者、指導者、医療者の皆さんが願っていることだと思います。

 

是非、スポーツの本質である

「楽しさ」を忘れず、

 

「勝利至上主義」から脱却して

 

「成長至上主義」

 

でこどものスポーツ選手に関われると嬉しいな、という話でした

 

スポーツをしている成長期の子どもたちを心の底から応援できるようなクリニックを

目指していきます。

それでは、また年末年始にお目にかかりたいと思います!

 

See you and havea awesoooooooooome Holiday season!!! 

 

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