あつスポ院長ブログ
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2023.02.12
エピソード#27. 私のライフワーク「子どものスポーツのけが」
皆様、こんにちは!
あつスポ院長です。
まだまだ寒い日が続きますね。
気温が下がると筋肉内の温度も下がるためどうしても筋肉の動きが悪くなるんですよね😥。
そうなると、関節の動き自体がぎこちなくなって、スムーズに動かない状態となりますので、余計な力が関節に加わるため痛みを引き起こしやすくなります。
さらに、冷えることは血行にもよくないですし痛みを感じやすくなります。
ですので、是非、身体を冷やさないように、身体そして筋肉を日ごろから温めておいてくださいね😊。
さてさて、実は、あつスポ院長は、先週の2月5日(日)に
「第19回東海小児整形外科研修会」
において、講演をさせていただく機会がございました。
(なんと、特別講演!としてお迎えいただきました😅)
整形外科には、実はいろいろなスペシャリティ(専門分野)があって、小児整形外科という分野での研究会の中の「教育研修講演」として1時間のお話をさせていただきました。
(整形外科医師への講演でして、医師対象の講演ですのでなかなか緊張するわけです💦。)
実は、昨年11月ごろから、この講演のために、実に多くの患者さん(主に、育成年代の患者さんとその保護者の皆様)には、診察時の動画や写真撮影のご許可をいただき、心から感謝申し上げます🙇♂️。
皆様のお陰を持ちまして、無事終了しております。
そこで、少しだけ今回の講演で話をした内容の一部、「スポーツに関して選手、指導者、保護者の皆様と共有すべきこと」をお伝えしたいと思います⚽🏀⚾。
私たち医療者はどこまでも医療者なので、どうしても選手の怪我を治療することを最優先にします。
勿論、指導者、保護者の皆さんも同じ考えが根底にあると思います。
しかし、実際には怪我を治すというよりも先に「すぐに(試合に)出られるようにしてほしい」という選手や保護者の皆様からの要望が出てくることもあるんですよね。
私たちは、そんな時どう対処するのが最善なのか、という問題にぶち当たるわけです🙄
(とても悩ましいわけであります)。
実は、私たちスポーツドクターというカテゴリーは指導者に含まれます。
つまり、医療を通して、子どもたちの成長を促すことも役割の一つなんですよね。
その「治療👉リハビリ👉回復👉復帰」というプロセスを子どものうちから経験することが、子どもたちがより成長する一助になるものと考えています。
なぜか。
このプロセスはある意味「成功体験💪👍」と僕は考えるからです。
そして、怪我をした子どもたちは
「怪我をした後、どうすれば良いのか」🙄
「怪我をしないようにするには、何をすればよいのか」🤔
「怪我を早く治すためにどんな工夫が必要なのか」😊
ということを、子どもが自主的に考える機会ができるんですよ✨👍。
育成年代の選手が怪我をした際に、治療の機会を与えずに
「テーピング等で痛みを堪えてそのままスポーツを継続」すること
はどういうことなのか🤔。
それは結局、怪我に本当には向き合えていないことになるため、これから将来、ぶち当たるであろう「様々な壁」を乗り越えられないことになるんだと思うんです。
筑波大学教授である中山雅雄先生が「コーチングクリニック」の中でこのように述べられています(Coaching Clinic 2022.08,P4-7)。
「チームの自信向上や自己の成長のためには、問題解決に取り組む行動が重要である👍」
これは、怪我と向きあうこと、怪我を治療すること自体が問題解決に取り組む行動であり、その行動なくして、自己成長はないという考えもできると思います。
私の敬愛する野村克也氏の著書にはこう書いてあります。
「苦労と真剣に向き合うことは、本物の人間になるチャンスである💪」
(引用:「理は変革の中に在り」野村克也著)
そして、選手、保護者、指導者、医療者が共有すべきこと。
それは
「スポーツの本質的価値は楽しさにある😍」
ということです。
これは、スポーツ関係法務(スポーツハラスメントなど)をよく扱っておられる弁護士の山本健太先生の論文からの引用です(Coaching Clinic 2022.08, P24-27)。。
山本先生によると「スポーツにまつわる地位や名誉、お金(子どもであれば、よい競技成績を残してよい学校に進学することを含みます)などの価値が高まり、それに伴い、勝利や成績が過度に重視され、その結果、指導者や保護者の思考がトップアスリートに育てることのみに向かい、楽しさが軽視されている。」とのことです。
そんな中、私たち医療者の対応はわかりやすく、具体的でないといけないと考えています。
選手が怪我をしたときに、
どのくらいの怪我で、
どれだけの治療期間が必要で、
その後どうなっていくのか、
という具体的なビジョンを示すことがとても大切だと思います🌈。
そうすることで、選手も保護者、指導者の皆さんも安心して頂けるんだと思うんですよ。
無暗に「怪我をしたら一律運動禁止」ではなく、やれることはやって頂く、やれないことはやれないとしっかり伝えることが我々医療者がするべきことと考えています。
医療者は、選手を治療してしっかり復帰するようにサポートすることは勿論なのですが、指導者そして保護者の皆様から信頼され、そしてお互いが理解し合えるように努めていくことが大切だと感じています♥。
「こどもの成長には問題解決に取り組む行動が大切である」
「スポーツの本質的価値は楽しさにある」
僕は、こどもに関わるの仕事(青い鳥医療福祉センターでの障がい児医療や米国ロサンゼルスでの小児がんの研究)を通していろいろ成長させていただいた経験があり現在があります。
これからも「子どものスポーツ医学」に関して、これからもより一層力を注いでいきたいと思っています。
今回は僕のライフワークである「子どものスポーツ医学」に関わる話をさせて頂きました!
今日は少し暖かいですね🎈。
名古屋は最高予想気温17度!🌡
皆様、良い週末をお過ごしください!!
See you and enjoy your wondefuuuuuuul weeeeeekend!!🌈🌈🌈🌈🤞🤞🤞🤞✨✨✨✨